崖っぷちの男

.26 2012 映画 comment(0) trackback(1)
man on a ledge
 先日に続き、お盆休み前に観た映画の感想の庫出しを行います。
お題は「崖っぷちの男」です。

《あらすじ》
ニューヨークのマディソン郡45番地に立地するルーズヴェルト・ホテル。
その21階の2105室の僅か40センチ足らずの縁に、
突然男が降り立つ。
自殺を試みようとしているのか、
それとも気でもふれたのか…?
男の行動を固唾を呑んで見守る野次馬やマスコミ達。
駆け付けた警察に対し、
ウォーカー(演じるは「アバター」で主役を務めたサム・ワーシントン)を名乗る男は、
交渉人役としてリディア・マーサーという女刑事を指名する。
リディアは1ヶ月前に自殺志願者の交渉に「失敗した」刑事であった。
交渉人役として相応しいとは思えないリディアを、
ウォーカーは何故指名したのか?
実はウォーカーには真の思惑があって…。

以下、ネタばれありの感想です。
 余り日本で市民権を得ている役者やキャストが出ている訳ではなく、
本腰を入れたPR活動もされていなかったようですが、
個人的には、小粒ながらも中々の良作でありました。

回想シーンや事件解決後のシーン、
そして、今回メインとなる主人公が起こす事件と同時に進行する、
ダイヤの強奪シーンが登場する位で、
それらを除いたら、
「MAN ON A LEDGE(縁の上の男の意)」の原題が示す通り
(余談ですが、本作の邦題のつけ方は、
主人公の置かれた状況と、言葉遊びが合わさり
非常にセンスフルな邦題だと思います。)、
ほぼ全編に渡ってホテルの縁及びホテル内部だけで物語が進行します。
この点がまず素晴らしい。
限られたフィールドで一つの物語を回すと云うことは、
余り物語りに広がりを持たせられず、
観ている者を飽きさせてしまう虞があるものなんですが、
本作には一切それがなく、
だれることなく集中して観れました。
ここら辺の見せかたの巧さは、
2010年の「フローズン」に通じるものを感じました。

予約したホテルの部屋の位置、
縁に立つと云う状況そのもの、
かつて交渉に失敗し、交渉相手を自殺させてしまった警官を、
自身の交渉相手に指名したこと、等々…
全てはウォーカー自身の潔白を証明する為に…
自分が盗んだことにになっているダイヤが、
実は強奪などされていないことを証明する為に、
難攻不落の金庫に保管されているダイヤを盗み出すと云うミッションを、
成功させるべく置かれた布石だった点も良い。
何気ない一連の行動が、
大衆の目を引き付ける為の手段となっており、
ちゃんと計算して作られてるな~…と感動した次第です。
冒頭の父親の葬式までもが計画の内だった
(警察の手から逃れる為の道の確保と、父親と云う計画実行時の協力者の存在の隠匿)
と分かった時の痛快さは、
堪らんものがありましたね~…。

惜しむらくは、
上記のようにちゃんと計算され尽くされた計画であったのに、
ハプニングが起こったとはいえ、
最後の最後でエド・ハリス演じる悪の親玉からダイヤを奪還するのが、
力押しだったこと。
出来れば、ここもあっと驚く策で、
有終の美を飾って欲しかったところです。

そんなこんなで、
タイトルが示す通りごく限られた世界で展開した本作は、
余り力を入れた宣伝がされていないことが惜しまれる、
小粒ながらも優れた1本でした。
以上!
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一気に高まった期待をどこまで持続できるのかが、腕の見せ所。彼は捕まるのか、逃げるのか、死ぬのか、それとも…? ずっと窓の外に立っているだけの人騒がせな男ニックと、弟カッ

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Author:狂犬佐藤
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