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響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜

.09 2016 映画 comment(0) trackback(0)
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 鑑賞映画のレビューの庫出し、本日のお題は、「響け!ユーフォニアム〜北宇治高校
吹奏楽部へようこそ〜
」です。

《あらすじ》
今までのことをリセットすべく、中学時代の友人が殆どいない北宇治高校に進学した
黄前久美子は、中学時代と同様に吹奏楽部へと入部する。
そこで、久美子は期せずして同じ中学の吹奏楽部に在籍していた高坂麗奈と再会を
果たす。
中学3年の時に参加した吹奏楽コンクールにて全国出場への切符を逃し悔し涙を
流す麗奈を見て、本気で全国出場を目指していたのかとつい声に出してしまって以来、
久美子は麗奈に対して苦手意識を持っていた。
そんな二人が入部した北宇治高校吹奏楽部は弛緩した雰囲気が支配し、その実力は
酷い有様であった。
ところが、新任の顧問・滝がやって来てからその雰囲気は一変する。
部内の多数決により部の目標が吹奏楽コンクール全国出場に決まった途端、滝は
その目標に向けてスパルタ指導を開始したのだ。
当初はその指導方針に反発していた部員達であったが、やがてその実力をめきめきと
伸ばして行く。
一方、久美子と麗奈は徐々にその距離を縮めて行く。
そして、遂に全国への切符を懸けた吹奏楽コンクールの日がやって来て…。

以下、ネタばれありの感想です。
先日のとあるオフ会にて「TVシリーズの総集編的内容となっているので、TVシリーズを
観てない人でも楽しめる」と勧められて観ることとなった本作。
何やら今秋から始まるTVシリーズ第二期への繋ぎとなっている為、いくつか未消化の
部分が残っている(あすかの内に秘めたる本心や、麗奈の滝に対する恋の行方等々。)
ので、本作のみで評価するのは難しい所ですが、一応全国への切符を勝ち取るという
一区切りついたところで終わっており、最近流行の多部作構成の映画に比べれば、そこ
まで消化不良感は無かったです。
内容も、全国へ行くと云う目標が名ばかりのものになっていた弱小吹奏楽部が部員
同士で切磋琢磨し合い、全国大会まで勝ち進む…と云う、スポーツものにも通ずる王道
的な内容で、非常にカタルシスに満ち満ちており、観ていて気持ち良かったです。
特にラストの地方予選での演奏シーンは、後述の話の組み立て方も相まって、
心震えました。

これはもう好みの話になってしまうのですが、個人的には久美子と麗奈の百合チックな
恋愛描写には時間を割かないで、上述の様な地区予選突破までの弱小部の逆転劇に
注力して欲しかったんですよね…。
部活内の生々しいいざこざや、スポ根もの並の特訓シーンがあり、それらが秀逸の出来
だった(後者に関しては、久美子の「上手くなりたい!」のシーンが黒沢ともよさんの熱演
ぷりもあり、目頭が熱くなったほど。)分、余計にその思いが強くなりました。
ただ、これは鑑賞後に本作を勧めて下さった方に指摘されたことなのですが、そんな
恋愛描写も青春群像劇を構成する重要なパーツとなっているので、一概に恋愛描写に
注力するなとも言えないんですよね。
故に、好みの話と上述した次第です。

TVシリーズの総集編とのことですが、TVシリーズを知らない自分の目から観ても、破綻
せず見事に一本の話として纏められているな~と感心しました。
その組み立て方は、美しいと言っても過言ではないです。
そう思ったのは、麗奈の涙。
映画冒頭では全国に行けずに悔し涙を流した麗奈。
中盤で巧く演奏できないもどかしさを味わい号泣した久美子が初めてそんな麗奈の
流した涙の意味を理解し、映画ラストで全国大会出場が決定して麗奈が嬉し涙を流す
…映画の頭と尻を結ぶと同時に、久美子らの成長を表すラストにもなっていて、実に
美しい纏め方だな~と感心させられました。

そんなこんなで、勧められて観ることとなった吹奏楽に青春の全てを懸ける少女達を
描いた本作は、勧められたことを感謝したい良作でありました。
こりゃ、秋からスタートするTVシリーズ第二期も観なきゃあかんな~…。
以上!

追伸
現在再放送中の第1期も、観ております!
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スパロボと映画を愛するオッサンです。
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